新しい本を買う速度がもう読まない本を選別して捨てる速度を上回った結果、本棚の本が臨界量を超えてついに重力崩壊を始めました。
もちろんこれは誇張で、自重による崩壊を始めただけですけどね。
このままでは命に関わるとして、書籍電子データ化プロジェクトが立ち上がりました。
~ かぜのなかのすーばるー
本をカッターや裁断機などで一枚ずつに分解して、スキャナーで取り込んで
jpeg 画像の zip ファイルにするのです。
~ すなのなかのぎーんがー
なおスキャンはもっぱらミニダムがやってくれています。
スキャンしすぎてドキュメントスキャナーのローラーがインクで汚れて
キーキー言います。
~ みんなどこへいーったー
ミニダムは書籍による洪水の危機を回避するため日夜戦っています。
~ みおくーられることもーなくー
そんなことよりも問題は本を読む方法で、iPhone や iPad でも
読めなくはないのですが、小説を読むとずーっと画面を見ていることになるので、
流石に目が疲れてしまいます。
そこで今回ご紹介するのがコレ、e-Inkディスプレイの電子ブックリーダーです。
Kindle paperwhite
kobo clara HD
kobo Aura H2O (販売終了)
e-Ink は液晶と違って自分から光を発さないので目に優しいと言われます。
原理的な仕組みは子供用玩具の「せんせい」と同じらしいです。
液晶とは見た目からうける印象がまったく違っています。
例えば Kindle paperwhite は買ったときには画面に起動手順が
書いてあって、透明シートが貼ってあるのだと思い剥がそうとしてたら
実はそれがe-Inkで表示されていたということがありました。
ちなみに三台あるのは、最初にKobo Aura H2O をぼくが使う用に買い、
ちょっと大きくて片手で持ちづらいのでミニダムに払い下げされて、
新たにClaraを買い、Amazonサイバーマンデーで値引きされてたので
Kindle paperwhite を買い、という経緯です。
Kindleの方がページめくりなどの操作の応答が良く、本を読む時にストレスなく
使えます。あとKoboよりも安価です。値引きされていることも多いですし。
ただKindleの方が書籍データを作るのが少し手間で、
自前で書籍を電子データ化するならKoboの方が扱いやすいです。
あとKindleとKobo Claraはほぼ同じ大きさですがKindleの方がずっしり重いです。
課題になったのが電子データにした書籍をどう管理するかで、
データはBaffaloのファイルサーバーにおくとして
それをどうやって電子ブックリーダーに持ってくるかがポイントでした。
読みたい時に毎回パソコンでデータをコピーするというのはいかにも面倒だし、
全部いれるのは無理だし。
(容量的には200冊くらい入りそうなのだけれども)
研究を続けた結果、Kobo、Kindleにあるウェブブラウザ機能を使って
ファイルサーバーから読みたい書籍の電子データをダウンロードすることが
できるようになりました。
Kobo も Kindle も zip ファイルを読み込むことはできないので、
Kobo 用には epub というファイル形式に、
Kindle 用には mobi というファイル形式に変換します。
ファイルサーバーには、同じ本のデータを3つおいておくことになります。
いかにも無駄なのでブラウザでJavaScriptでzipから直接変換することも
試してみましたが、メモリが足りないらしく変換処理中に本体OSが
クラッシュしました。
そして本の一覧のインデックスになるHTMLファイルを作って置いておきます。
これで電子ブックリーダーのブラウザで、ほんの一覧から適宜ファイルを
ダウンロードできるようになります。
JavaScript も使って、電子ブックリーダーによってダウンロードするファイルを
自動で切り替えたり、著者名で絞り込んだりもできるようにしてます。
ちなみにブラウザ機能はKoboでもKindleでもなぜか体験版という扱いになるため、
多少操作性になどに難があります。
操作性以外でも例えばKoboでは「設定」のメニューの中にあったりなど、
扱いは多少雑にされているようです。
かくして、読みたい本を電子ブックリーダーでサーバーからダウンロードして
持ち出して読める環境が出来あがりました。
ここのところこの仕組みで昔読んだ本を読み返していますが、快適に読めています。
特に思うのは「もうすぐこの本読み終わっちゃうなー」という時に、出かける時に
本二冊持って行かなくて済むというのが便利です。
かくして家が本のブラックホールになってしまう危機が回避されました。